いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
年内の営業は12月30日までとなります。
年始は1月4日からの営業となります。
宜しくお願い致します。
現在のスポーツ界では、「体幹トレーニング」が重要視されています。
書店に行くと、「体幹トレーニング」の本を何冊も見かけます。
確かにスポーツ選手は、体幹が強くなければ成功は難しいといえるでしょう。
しかし、強いだけでは不十分です。
一流の選手は、体幹の力を(背骨を通し)スムースに連動して、四肢(脚や腕)に伝えます。
この連動が「スムース」に「しなやか」に行われると、その動作はとても美しく見えます。
一流の選手の動きが美しく見える秘訣は、背骨に隠されているのかもしれません。
背骨をスムースに連動させるために最も重要な筋肉は、いわゆる背筋といわれる筋肉の一番奥にあります。(背骨のインナーマッスル)
そして背骨の一つ一つを繋いでいます。
この筋肉は細く、力も弱いため、スポーツの世界では無視されることが多いのが現状です。
でも実はこの筋肉にこそ、(野生の動物のような)しなやかで力強い動きの秘訣が隠されているのです。
整体院を営んでいますと様々な患者さんが来院します。
問診をした後、腹証をとり、心身の状況を確認して治療法を決定します。
疲れを癒したい方もいますが、切に不調の改善を願って来院する方が多数いらっしゃいます。
もちろん「何とかして不調を少しでも早く改善させてあげたい」と思います。
しかし、あえて「不調を改善するのは術者ではなく、患者さんの自然治癒力なんだ」と自分に言い聞かせて治療に向かうようにしています。
それは「自分(術者)が治してやろう」と思うと我が入り、結果が芳しくないことが多いからです。
そのうえ、治療後疲れたり、ぐったりすることも多くなる気がします。
逆に、患者さんの自然治癒力を高めるように誘導する施術を行うと、結果も良いようです。(患者さんの自然治癒力を喚起させれれば)
患者さんの自然治癒力を高めるためには、「待ちの姿勢で施術すること」が重要です。
「治してやろう」と圧すのではなく、「圧しながら経絡の歪みが正されていくのを見守る」というイメージが近いかもしれません。
圧す深さ、持続時間も患者さんの自然治癒力を喚起するのに最適な深さ、持続時間が最も効果的になります。
今回は、サッカーでキック(シュート)する際の身体の使い方について、整体の見地から書いてみます。
良いシュートをする為にとても重要なのは、胴体の力を効率よく脚につたえることです。
わかり易いように、胴体の「ねじる」動きは無視して、胴体の前後(そりと丸める)の動きに限定して考えます。
一流の選手はシュートする際、大きく胴体をそらせ、インパクトに近づくにつれ胴体を丸めていきます。
このとき「胴体の力を使ってシュートしている」ということが出来るでしょう。*1
胴体の力のなかでも特に重要な筋肉はインナーマッスル(腸腰筋)になります。
強靭なインナーマッスルをしっかりと使って打ったシュートは、威力が全く違います。*2
そしてインナーマッスルをしっかりと使う為には、骨盤(仙腸関節)の動きがとても重要になります。
骨盤をしっかり反る(前屈)ことで、インナーマッスルは伸ばされます。
その後、骨盤を丸める(後屈)ことでインナーマッスルは急激に縮みます。*2
ザックリいえば、手でゴムを引っ張った状態から手を放したとき、ゴムは強い力で縮むのと同様といえるでしょう。
この力は非常に強いものになります。(しっかりとした使い方が出来れば)
インナーマッスルをしっかりと伸ばせる(骨盤をしっかり丸められる)ほど、この力は強いものになります。*3
脚の力は、この力を効率よくボールに伝えることや、コントロールなど高いレベルの技術に費やされます。
インナーマッスルと骨盤を主とした胴体の動きを高めることは、サッカーだけでなく、どんなスポーツでも一流を目指すには不可欠となります。
経絡指圧を行なっていると、一度の治療で症状が劇的に改善する方もいれば、簡単には変わらない方もいます。
患者さんの経絡の歪みの大きさや深さにもよりますが、経絡指圧がどう反応するかは、個々によって大きく異なります。
今回は、一回の治療で治る「経絡の歪みが小さい方や浅い方」ではなく、何年(何十年)も経絡が滞ってできた深い歪みの方を取り上げてみます。
慢性疾患の方は特定の経絡に「深い歪み」があります。
更に慢性疾患の方は,その経絡を歪ませる悪い癖(ストレス、食毒、生活習慣)をもっています。
経絡指圧では、その特定の経絡の流れが整うように治療していきます。
そのなかでも慢性疾患の場合は、経絡の歪みが深いことが多いため、何回かに分けて経絡の流れを整え、歪みを整えていくことになります。
経絡の歪みを整えている途中で、患者さん自身が経絡を歪ませる悪い癖(ストレス、食毒、生活習慣病)を全く正すことをしなければ、思うようには経絡の歪みを整えることはできません。
経絡を歪ませる「不調のもと」を経絡指圧でとっても、それ以上に悪い癖(ストレス、食毒、生活習慣)で「不調のもと」を増やせばなかなか改善はしないということです。
逆に患者さん自身が悪い癖に気づき、その癖を正せば長年にわたる不調が劇的に改善することも多々あります。
よって経絡指圧では、治療だけでなく「何が患者さんの経絡を歪ませているのか?」を考え、患者さんにヒントやアドバイスをすることが重要になるのです。
患者さんを上手に誘導して、悪い癖を自身で正していただくことが出来れば治療の効果も全く違うものになります。
そうゆう意味で「経絡指圧は、術者と患者さんとの共同作業」ともいえます。
いつもありがとうございます。
10月3日(月)~5(水)はお休みを頂きます。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します。
経絡は休みを与えず、負担をかけ続けると弱り、滞ってしまいます。
今回は「どうしたら経絡の滞りを解消できるか?」を膀胱経を例にとって考えてみます。
膀胱経は緊張したり、神経を使う際に働きが活発になります。
膀胱経を正常に保つためには、働かせた後はしっかり休ませる必要があります。
全ての経絡に言えることですが、働かせてばかりいて休ませないと弱ってしまいます。
膀胱経は仕事や人間関係で緊張したり、神経を使い過ぎが続いた場合、働かせ過ぎのため、しっかり休ませないと回復しません。
膀胱経が滞る人は、仕事が終わった後もずっと「仕事のこと」や、「人間関係のこと」を考え神経を使い続ける傾向があるように感じられます。
この場合は、膀胱経は休まる暇がありません。
当然、膀胱経は弱ってしまいます。
この結果、膀胱経は滞り「不眠」「頻尿」「自律神経の不調」などが起きやすくなります。
この様にして弱った経絡を回復させるには、経絡を休ませる必要があります。
仕事や人間関係で神経を使い続けることで弱ってしまった場合は、これらのことを忘れリラックスする必要があります。
時間に追われ緊張が続いている場合は、時間を忘れリラックスする時間をつくる必要があります。
経絡治療をしていて感じることですが、膀胱経が弱り、滞っている人の多くは、無意識に膀胱経に負担をかけています。
無意識に膀胱経に負担をかけるクセを持っているともいえます。
膀胱経を休めるべき時に、このクセがでてしまうと回復どころか逆に弱ってしまいます。
よって、このクセに気づくことが、経絡の滞りを解消するうえで重要になります。
滞った経絡には、不調のもと(滞った気)が溜まっています。
この不調のもとがコリになり、心身の不調をつくる原因となっています。
経絡が滞ると、心身が不調になるのです。
では、なぜ経絡は滞るのでしょうか?
今回はわかりやすいように肝経を例にとって考えてみましょう。
健康で、肝経が正常に働いている人が、お酒を大量に飲んだとします。
この場合、肝経は通常より多く働きます。
更に、肝経に休みを与えず、毎晩大量にお酒を飲み続けるとします。
すると、個人差はあるものの確実に肝経は弱ってきます。
この状態で更に大量にお酒を飲み続ければ、肝経は正常に働かなくなってしまいます。
この場合は、「肝経を使い過ぎて休みを与えなかった結果、滞ってしまった。」といえます。
今回は、わかりやすいように例を「肝経とお酒」としましたが、「腎経とストレス」でも同じことが言えます。
どの経絡も休みを与えず負担をかけ続ければ、滞ってしまいます。
いつもありがとうございます。
8/7(日)は講習会(出張)開催のためお休みさせて頂きます。
ご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願い致します。