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基本的に不調の原因となる経絡は、虚の(エネルギーの不足している)経絡になります。

ですので「かもめ整体院」では、患者さん1人1人に「その日の虚の経絡」と「その経絡を整えるためのアドバイス」を行なっています。

 

最近、セミナーの受講者さんだけでなく、患者さんも知識を得てきて「なぜ、虚の経絡でないところに、痛みや不調が起こるの?」といった質問を何度か受けました。

あと、何人かの患者さんに「最近、ホームページ更新してないね。」と言われたのもあって、丁度いいのでこれを説明することにします(笑)

 

先述したように、不調の原因は虚の(エネルギーが不足している)経絡です。

わかり易いように、経絡を「道路」に例えてみます。

先ず、虚の経絡を「東名高速道路」に例えます。

その「東名高速道路」が何らかの原因で陥没し、2車線がふさがれています。

当然「東名高速道路」は渋滞します。(虚の経絡になります。)

すると、並行して走る「国道1号線」に沢山の車がながれ、「国道1号線」も渋滞を起こします。

こうして「国道1号線」に不調が発生します。

 

これと同じ事が経絡でも起こっています。

この場合「国道1号線」を治療しても、なかなか回復しません。

よって、虚の原因である「東名高速道路」の陥没を治療することが、「国道1号線」の渋滞を治すための近道になります。

経絡指圧でも道路でも虚の経絡の原因(渋滞の原因)を見つけることが大切ですね。

整体院を営んでいると、様々な方が来院します。

「一度の施術で劇的に良くなる方」
「一度は良くなるものの、再び来院する頃には元に戻っている方」
「なかなか良くならない方」など患者さんの反応も様々です。

 

 「なかなか良くならない方」や「元に戻る方」のように良い結果が得られない方の原因は、大きく2つに分類されます。

1つ目は、家に帰った後、(ストレス、食毒、悪い生活習慣などの)悪癖で経絡を滞らせてしまう場合です。

例えば、お酒の飲み過ぎで肝の経絡が滞っている方がいらっしゃったとします。

そこで肝の経絡を整える施術を行ないます。

ところが、この患者さんが、家に帰ってすぐにお酒を浴びるように飲んだらどうでしょうか?

当然肝の経絡は、再び滞りますよね。

 

 2つ目は経絡を滞らせることでできる「不調のもと(邪気)」が多すぎる場合です。

例えば、何十年にわたり「同じ様なストレス」にさらされ、腎の経絡が滞っている方がいらっしゃったとします。

その方は「何十年にわたり、同じ様な部位に邪気をため込んでいる」ということになります。

「邪気」はどんどん増え続け、悪性を増し続けます。

この様な方は一度や二度、施術をした位ではなかなか良くなりません。

 

 この様な方々を良くするには、「セルフケア」をして頂く必要があります。

先ず、御自宅で自己指圧と経絡体操をして頂き、自身の弱い経絡を整えます。

そして、自身の経絡を滞らせる原因(ストレス、食毒、悪い生活習慣)を見つけて、それを改善していく必要があります。

これらを続けていくことで、不調を改善するだけでなく、体質を変えていくことも可能になります。

 

「セルフケアセミナー」をご用意致しました。

詳細は、セミナーページの下部「オーダーメイドセルフケア」をご覧ください。

「任脈」「督脈」という経絡は12経絡を統括しています。

 

 12経絡の気が滞った際に、それを助けるバイパスの役割をします。

任脈は陰経(肺、脾、心、腎、心包、肝)のバイパスになります。

督脈は陽経(大腸、胃、小腸、膀胱、三焦、胆)のバイパスになります。

 

  「任脈」の流れが良くなると、陰経の流れが良くなります。

「督脈」の流れが良くなると、陽経の流れが良くなります。

 

 

{参考文献}遠藤喨及著「タオ指圧、東洋医学の革命」