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足つぼの利点は、なんといっても「お手軽さ」と「即効性」です。

例えば、経絡指圧で胃を治療する場合、胃経だけでなくいくつかの経絡にアプローチする必要がでてくる場合があります。(いくつかの経絡の歪みが胃の不調をつくっている場合もあるため)

一方、足つぼの場合は、胃の反射区を刺激するだけで胃が活性化します。

 

さらに、足つぼの前後に証診断(経絡の流れを診る)をしてみると、「経絡の歪み」が大きく改善されていることも多々ありました。

足つぼは、素早く経絡にも良い影響を与えます。

 

足つぼの利点をもう一つあげると、その診断力にあります。

例えば経絡指圧(証診断)では、胃経の状態は把握できても「現在の胃の状態」を把握するのは簡単ではありません。

なぜなら胃経は、胃を含むあらゆるもの(体肢の筋肉、全消化管、精神面など)をコントロールしているからです。

さらに、経絡指圧では「これから胃が不調になる」という反応まででてしまうので「現在の胃の状態」を把握するのは困難になってくるのです。

足つぼを利用すれば、「胃が下垂している」とか「慢性痛」「急性痛」とか「今は症状が出てないけど、胃が弱い方だなあ」というようなことが、読み取れたりします。

もちろん、経絡指圧をしながら厚手の靴下の上からでも読み取れますし、施術も出来ます。

 

足つぼは経絡指圧と比べると、「治療効果」「深さ」「広がり」「持続性」などは劣りますが、以上のような利点もあるのです。

足つぼはリラクゼーションだけでなく、治療という意味でも有効な施術法です。

経絡指圧と組み合わせることで、お互いを補い合うことも出来ます。

諸説ありますが、経絡の起源は中国で、足つぼの起源はアメリカと言われていす。

「経絡上のツボは」で「足つぼでは反射区とよばれる」が施術ポイントになります。

 

これらの点から経絡と足つぼは、当たり前のように全く別物として扱われています。

しかし、足つぼの施術法は、東洋医学の「部分は全体を含む」という理論と一致します。

もしかしたら「足つぼは、経絡の理論で証明できないか?」とか「足つぼは、経絡の一部ではないのか?」と、考えてみたこともあります。

 

しかし調べるほど、両者の相違ばかりが際立つ結果となってしまいました。

興味深い相違がいくつかありましたので、書いてみたいと思います。

(1)「足つぼは、胃のツボを圧すと、胃単体に効きます。」

一方、「経絡の胃経のツボを圧すと胃だけでなく、もっと広い範囲(肩こりや口角炎などの治療や、精神面にも影響を与える)に効きます。」

(2)同一の経絡の離れた2点を圧しますと、同質感(経絡の共感)を感じることが出来ます。

一方、足つぼの反射区と経絡の2点を押しても思うような同質感は得られませんでした。

 

このような点から、やはり「足つぼは経絡の一部である」とは簡単には言えませんでした。

次回は、「足つぼ」が「経絡」に与える影響にも言及したいと思います。

今回は、整骨院での「気持ちよさ」に着目してみたいと思います。

 

整骨院では「症状の改善」がとても重要になります。

よって、痛い手技を用いても「症状さえ改善させればよい」と考える術者もいると思います。

勿論、それを求める患者さんもいますし、結果もでることも多々あります。

 

しかし、痛みの「緊張」「ストレス」などで症状をこじらせている患者さんもいます。

その患者さんに痛い手技を用いても「緊張」「ストレス」などを更に強めてしまう可能性があります。

そうなると、症状を更にこじらせることさえもあり得ます。

このような場合、「緊張」「ストレス」などを緩和させる「気持ちよい」手技が必要になってきます。

 

経絡指圧は本来「患者さんが圧して欲しいスジ(ポイント)を、患者さんが求める角度や強さで圧していきます。」{患者さんは圧されてはじめて、そこをそのように圧して欲しかった、と気づくことも多い。}

このような「気持ちよい」指圧をすることで、「緊張」「ストレス」などを緩和し、患者さん自身の自然治癒力を喚起していきます。

そして「気持ちよい」指圧をすることで、患者さんは整骨院に行くのが楽しくなり、一生懸命通うようになります。

その結果、症状は早く改善することになります。

 

患者さんの症状を改善するのは勿論、「気持ちよい(自然治癒力を喚起する)」指圧が整骨院には求められていると思います。

私が営んでいた整骨院では、経絡指圧と共に骨格調整をとりいれていました。

理論的には、経絡が完全に整えば骨格も自然に整います。

又、骨格調整をすることで、経絡を整えることもできます。

 

この2つを組み合わせることで、更に大きな効果をあげることができました。

経絡指圧で関節の緊張を緩めて、骨格調整を行なうことでより効果的で、即効性のある治療が行なえるようになります。

そういう意味では、経絡指圧と骨格調整はとても相性の良い組み合わせです。

 

この2つを組み合わせることで、今までなかなか効果の出せなかった疾患にも対応できるようになってきます。

例えば、慢性痛で関節が強く固まっているような方でも根気よく経絡を整え、骨格調整することで改善されることが多々あります。

経絡指圧でスジを整え関節の緊張が緩んだ後、骨格調整をすることで関節痛が改善されたということです。

即効性のある「骨格調整」と根本から治す「経絡指圧」があれば、治療の幅が広がります。

実際、私が整骨院に経絡指圧をどのように取り入れたか、書いてみたいと思います。

例えば、腰痛の患者さんの場合、腰痛に影響する可能性の高いスジを「指圧の三原則」に則り圧していきます。

そのなかで「手応え」や「違和感」の強いスジをより丁寧に圧します。

スタッフの為にも、これをマニュアル化にして行なっていきました。

 

慣れてくると、自分が何の経絡を圧しているのかわかるようになってきます。(壁に経絡図を貼っておいてもよい)

そして「弱っている経絡」について、西洋医学からの観点と合わせ、東洋医学の観点からもアドバイスしてあげれると良いです。(経絡についての詳細、説明も壁に貼っておくのが有効でした。)

これをすることで他の整骨院との差別化を図れたように思います。

整骨院の施術は時間が限られています。

ほとんどの整骨院の施術時間は、10~15分以内ではないでしょうか?

実際、その時間で完全な経絡指圧を取り入れることは困難です。(故増永先生のような達人は別として・・・)

 

しかし、経絡指圧の要素を取り入れることは可能です。

ほとんどの整骨院では、不調の部位の緊張をやわらげるために、周りの筋をほぐしています。

そこに経絡指圧を取り入れればよいのです。

経絡指圧にとって、筋の緊張をやわらげるのは得意分野です。

経絡指圧を取り入れれば、多くの術者が今まで以上の成果が上げられると思います。

 

筋の緊張をやわらげた後、骨格調整をする術者も多いと思います。(実は、骨格調整も経絡を整えることにつながります。)

経絡指圧で緊張をやわらげた関節はより動きやすくなりなります。

そのうえで骨格調整を行なえば、治療効果がより一層高まります。

この度、「かもめ整体院」新店舗を沼津市中沢田にオープンしました。

かもめ整体院
〒410-0006 静岡県沼津市中沢田470-19
TEL:055-913-0980

営業時間
9:00~12:30 / 14:00~19:00
(定休日:火曜日)

店舗前に駐車場2台分有ります。

かもめ整骨院

かもめ整骨院受付

リラクゼーションのお客さんで、施術するのが「大変」な方もいらっしゃいます。

なかでも術者泣かせなのは、「肩、背中、腰」がガチガチで、とても指がはいらないお客さんです。

そういう方にかぎって「強く圧して欲しい」とおっしゃるものです。

このようにガチガチな方に力で対抗しようとすれば、術者の指や身体がまいってしまいます。

 

経絡指圧では、ガチガチな部位に力で対抗することはありません。

具体的には、「弱っているスジ」の「弱っている(指がはいる)部位」をゆっくり圧していきます。

これを丁寧に行なっていくうちに、指がはいる部位(スジ)が増えていきます。

ガチガチだった部位に指がはいる頃には、お客さんも変化を感じているはずです。

 

力で対抗したときは「ほぐせなかった」お客さんも、経絡指圧が上達してくると「ほぐせる」ようになります。

ガチガチな身体で来店したお客さんを、やわらかく「ほぐす」ことが出来るようになると、リラクゼーションが(術者にとって)更に楽しくなりますよ。

経絡指圧をリラクゼーションに取り入れる利点として、以下のことが挙げられます。

 

(1)「気持ち良い」施術ができる。

(2)「受け手の負担の少ない」施術ができる。

(3)「コリを効率的にとる」施術ができる。

(4)「リラックスさせれる」施術ができる。

(5)「効果の持続性のある」施術ができる。

(6)「もみかえしの少ない」施術ができる。

(7)「経絡を整えることで、思わぬ不調の改善にも寄与できる」施術ができる。

 

このように良いことばかりなのですが、経絡指圧は難しいイメージがあるので取り入れている術者はあまりいないのが現状です。

本格的な経絡指圧をマスターするのは簡単ではありませんが、リラクゼーションで経絡指圧を取り入れることは決して難しいものではありません。(探求すれば終わりはないのですが・・・)

リラクゼーションに経絡指圧を取り入れたうえで、少しずつ工夫を加え、探求していけばきっと「凄腕のセラピスト」になれるはずです。