好転反応とは、症状が改善していく過程で、身体の奥にある「不調のもと」が表面にでてくることで起こる反応です。
代表的な症状は、だるさや眠さです。
また過去の症状を追体験することもあります。
しかし「過去の症状を追体験」した場合でも、好転反応が起こっているときは意外と元気なことが多いのが特徴になります。
「不調のもと」を多く排出するほど、「好転反応」が強く起こる傾向があります。
逆に、好転反応が起こった場合は、「症状の改善がみられる可能性が高い」とも言えます。
なぜ好転反応は起こるのでしょうか?
経絡指圧を行なうと、受け手の自然治癒力が喚起されます。
そうすると、受け手の身体が奥にある「不調のもと」を排出しようとします。
その結果、「不調のもと」が表面にでてくることことで好転反応が起こるのです。
また経絡指圧を行なわなくても、何かのきっかけで自然治癒力が喚起された場合も好転反応は起こり得ます。
例えば、普段とても忙しく働いている方が、たまの長期休暇でゆっくり過ごしたような場合にも好転反応が起こることがあります。
このような場合、たいていの方は「私は休むと調子が悪くなる。」と言います。
しかし、この場合「休むことで自然治癒力が喚起され」、身体の奥にあった「不調のもと」が表面にでてきた、ということになります。
自然治癒力が急に高まった場合、好転反応が強く起こり過ぎることもあります。
より多くの「不調のもと」を排出するほど、症状は改善しますが、そのさじ加減は経絡指圧の難しい点でもあります。
患者さんの「意向、体質、環境」などを考慮し、施術していくことが経絡指圧では重要になります。